Powerplant Art-Déco
廃止された発電所の美しいガラス張りの天井からコントロールルームに降り注ぐ光に溜め息がこぼれる。
この世界で最も近代的な発電所は1914年に建築され、2014年の100周年記念の準備が進められています。壮麗なアール・デコ建築は、電力に対する敬意でもあり、この時代にはとても前衛的なものだと考えられていました。発電所の運転期間中、そのことはすっかり脇に追いやられ、廃止されるまで一般に公開されることはありませんでしたが、現在も20世紀の産業革命のユニークな突然変異としてその姿が残されています。
(ケレンフェルド発電所/ブダペスト、ハンガリー )
この写真を撮影したRomain Veillonさんの言葉、"It's not the destination, it's the journey.(ここは終着地ではない、これは旅だ)”は廃墟の存在価値をよく言い表していると思います。
想像力を掻き立てられる"何か"を感じ、誰もいないその風景の中に、空間の過去、現在、そして未来の時間の流れを見ること、それが廃墟の魅力かもしれません。
ちなみに、このハンガリーのケレンフェルド発電所では、蛍光色のベストとヘルメットを着用して、光に照らされた埃っぽい発電所の中を歩くという見学ツアーが催されているそうです。なかなか楽しそうです。
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